Ubuntu15.10 に Brother製プリンタ(DCP-J940N)を設定
最近新しく買ったノートPCにUbuntuをインストールしてみました。 以前もサブで使っていて愛着も沸いてきたので、 これからはメインで使っていきたいなぁと考えていて そうなると印刷設定はしておかんとなと思いたち、やってみました。 「なんか難しそう...」と今まで敬遠していましたが、思ったよりもすんなりとできました。 (GUIだけでは完結できなかったですが....)
OSとプリンタ
PC:Ubuntu15.10(64bit版) プリンタ:DCP-J940N(Brother製) ※プリンタとPCは無線でつなぎます
CUPS のインストール確認
CUPS というLinuxの印刷システムを使います。
仕組みについては、うーんなんとなく分かったような...
さて、下記コマンドでインストールされているかを確認します。
$ apt-cache policy cups cups: インストールされているバージョン: 2.1.0-4ubuntu3 候補: 2.1.0-4ubuntu3 バージョンテーブル: *** 2.1.0-4ubuntu3 0 500 http://mirror01.idc.hinet.net/ubuntu/ wily/main amd64 Packages 100 /var/lib/dpkg/status
うん。インストール済みでした。
ちなみに apt-cache policy 〜 を使うことで、インストール済みのバージョンのみではなく
インストールできるパッケージのバージョンを知ることができて非常に便利です。
ドライバのインストール
64bitで32bitアプリを動作させるライブラリ
ありがたいことに、DCP-J940N には Linux用のドライバが提供されています。 ただ、ドライバをダウンロードするとわかるのですが、32bit版しかなく このままでは、64bit動作しないです。(多分..)
なので、64bitで32bitアプリを動作させるライブラリというのを 導入する必要があるようです。コマンドは以下
$ sudo apt-get install lib32stdc++6
さぁ、いよいよドライバのインストールです。
http://support.brother.co.jp/j/b/downloadlist.aspx?source_c=&c=jp&lang=ja&prod=dcpj940n&os=128
LPR プリンタードライバー (deb package) CUPSwrapper プリンタードライバー (deb package)
上の2つをそれぞれダウンロードしてきて
Ubuntuソフトウェアセンターで開いてインストールします。
途中「パッケージの品質が悪いです..」と警告ダイアログが出ますが
無視してインストールします。
(gdebi などでコマンドからインストールしないとだめかなと思いましたが
ソフトウェアセンターで大丈夫でした)
CUPS のWeb管理ページからプリンタを追加する
ドライバもインストールされ準備が整ったので あとはPCのプリンタ設定を追加していくだけです。 Ubuntuの設定からでは上手くいかず、 CUPSの管理画面から設定する必要がありました。 以下のページから設定できます。
http://localhost:631/admin
[Add Printer]をクリック
→ ユーザー名とパスワードは、UbuntuのユーザでOK次のページで Discovered Network Printers: Brother DCP-J940N (Brother DCP-J940N) を選択 [Continue]で次へ
→ DCP-J940N が複数表示されるが、違いがよく分からなかった。 とりあえず上の方を選択した。Name や Description を入力するページ デフォルトでプリンタ名が入力されているため とくに何も変更せず、[Continue]で次へ
Modelなどを選択するページになるが 特に何も変更しなかった
デフォルトオプションの設定のページになるが ここもなにも設定しなかった
...とほとんど、次へ次へでOKでした。
テスト印刷をする
以上で設定は完了しており、システム設定 > プリンタ をみると 先ほど追加した設定が増えているはずです。 そのプリンタのプロパティからテスト印刷をしてみました。
ちゃんと印刷できてます。やったね。